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我が心の大正浪漫

明治維新以降の日本は、日本人の意思とは違った歩みをしている様に想えてなりません。穏やかな風土と 天に通じる唯一の言語 日本語を持しながら、自らの良さを感じ取れない このもどかしさを、日本人として 何とかしなければと想います。武士道が 明治維新により一度は破壊され掛けた時に、この国に天使たちが降りて来てくれました。その天使たちは文学に勤しみ 芸術を愛し 教養を身に付け、その精神性を極限まで高め、大東亜戦争で散 って行きました。そして彼ら亡き後、日本は 今日の悲しき姿となっております。本当の日本を未来へ紡ぐ。

軽井沢浪漫…街の彩と塩沢湖畔に於ける木洩れ陽に想う

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軽井沢を文字に綴ろうにも

その試みは困難を極め

簡単に扉を開いてはくれない

 

少なくとも私にはその様である

 

色で表そうと想っても

人も建物もそして自然も

その境目がはっきりしないほどに

 

あらゆるものたちが

絶妙に融合していると言わざるを得ない

 

それ自体の色が余りにも高度で

答えが出て来ない 

然も見つけることさえ叶わない

 

彩についてもしかり

決まった加減など何処にも無い

 

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人が関わることの出来るものに

限ったとしても

 

この地に関わった各人の

想い入れの歴史が

其処彼処 至るところに溢れており

 

軽井沢の持つ独自の色を語れば

それが一度塗りでは無く何度も

重ね塗りをしたり

 

下地から全て消し去って結局は

塗り直したり

 

色を微妙に調合し続け没頭する余り

その色合いを醸し出すのに

どうしたのかを忘れてしまい

落胆しまた塗り直す

 

だから此処軽井沢はその独特の色を彩を

他に漏らすことが無い

 

織り成す色が余りに深遠で

他に漏れることも無い

 

自らも再現することの叶わない

最早 手の届かない色だからである

 

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街並みから外れ
少し足を踏み入れれば

 

自分よりか先輩の木々たちが

そして多くの記憶を持つ土たちが

よく来たねと話し掛けてくれる

 

それはまるで親愛なる

子どもか孫にでも寄り添う様に

 

軽井沢の歴史をずっと観て来た

自分たちの物語を

吐息に変えて囁き続ける

 

彼ら彼女らは間違い無く

この街並みよりも先輩なのである

 

だからこそ暖かく

人と街を見守ってくれている

 

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軽井沢の歴史は

その街並みの歴史などと

微笑ましい勘違いはしないで欲しい

 

増してや文化の歴史などと

的外れなことは言わないだろう

 

このことについては

簡単には済ませたく無いものだから

ついつい拘ってしまう

 

数多の木々や草花

それを終の棲家とする生き物たち

水  空気  色  それに音…

 

それらの絶妙なマッチングが

奇跡の如く訪れ そして出逢い 融合し

 

誰にも真似の出来無い

軽井沢と言う

 

それ自体が風物詩となり得る

素敵なものが生まれた

 

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この夢見心地な微睡みの中

塩沢湖まで足を延ばすとしよう…

 

今年十八になった娘が

未だ降りて来てくれる前に

 

妻と行ったペイネの美術館にも

湖畔の道を歩いて行きたい

 

子どもが生まれたなら一緒に

絵皿を買いに来ようと約束をしたが

 

結局は愛娘抜きとなってしまう様で

何気に可笑しい

 

塩沢湖畔は何時も憂いを帯び

 

大正 昭和前半に於ける

ノスタルジックな雰囲気を

然も全体に醸し出している

 

近頃 木立の中を歩くなどは

とても特別なこと

 

わざわざ何処かに出掛けて行って

そんな風な場所を探したり選んだり…

 

林業と言う掛け替えの無いものを

飽くまで商業ベースに乗せ

衰退させてしまった今の日本に於いては

 

かつて普通に存在した

雑木林や赤松林 竹林など

 

何処を見渡しても

探すことさえ容易では無い

 

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二十数年前 私は

軽井沢の街並みを初めて訪れ

 

塩沢湖畔の憂いを帯びた姿に

惹かれ そして焦がれた…

 

風光明媚と言えばそれまでだが

湖畔と木立の佇まいが何とも絶妙で

 

其処には儚さと

憂いを帯びた浪漫がある

 

中でも陽が降り注ぐ時などは

木々の間から射し込む光が清涼で

 

清き天上のものの伝言を

まるで大いなる地上のものへ

届けんとしているかの様でもある

 

木洩れ陽は飽くまで柔らかく

あたかも湖面を清楚な絹で包むかの如く

微かにこの目を潤ませる

 

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彼処に見えるのは

ペイネの像と茶色い館

 

ほんの少しだけ

湖畔の道を歩いてみたい…

 


あなたの色が 深すぎて

 

儚き憂いに この身は焦がる

 

森の教会 木立に惑う

 

何処か切ない 塩沢の湖畔

 

初秋の長月 浅間の里に…

 

 


彼女はもうすぐ 親もとを離れる

 

そして私は勿論 愛娘の為に

 

ペイネの皿を 買って帰る…




           軽井沢浪漫紀行 哀愁の塩沢湖畔 より…
 

 

 
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