松代 情景
鉛筆画 松代情景…
畝の向こうに
皆神( みなかみ )と
尼巖( あまかざり )…
本当の日本へ
穏やかで 優しき
古代縄文の日々へ…
想い巡らす とき…
紫陽花からのメッセージ (鉛筆画)
紫陽花
紫陽花からの メッセージ
幾つもの 色あるゆえの
移り気か…
ひっそりと 力強く…
唐松神社 小雨そぼ降る春に…
此の話は
昨春 秋田でのこと…
かつて 十三湖を目指し
西洋やシナイ半島から寄せ来た
渡来の風…
黄金の國への焦がれは
甚だ激しく
然し すめらみことの恩を忘れ
宇宙的生き方を自ら捨て去った
アトランティスの民…
アーリア人と其の亜種たち
程では無いにしろ
そもそもが粗暴なる要素を持つ
クロマニヨン人たる
アトランティス族は
精神的に満ちていると言う
意味に於いて
物質的では無い様々な富に溢れる
古代日本 黄金の國ジパングに対し
自らの 焦がる魂の記憶からなのか…
変わらずに 魅せられ続けていた
洋の東西を問わず
人々の魂の根底にある 其の様な
すめらみことの世の
幸せに満ちた忘れ得ぬ記憶と言う
消し去ることの出来無い
畝りにも似た流れは
如何とも し難く…
また 太陽系から
魂の初歩の修行の為に遣って来た
太陽系十二支族の内の十氏族が
寛容なるネアンデルタール人
ムー族たる古代日本人に
所謂 縄文の民に
受け入れられて過ごした日々こそが
渡来人たちの
紛れも無い受け皿と成ったことは
否めない事実であろう
そんな流れもあり
穏やかで慈愛に満ちた 縄文の時代に…
ルーツを同じくする十氏族が
既に黄金の國 日本に暮らしていたことも
手伝ってか
同族の所在を頼り
此の國を 至極当たり前に目指した人々が
数多いたことも
前述の渡来の風と成ったのか…
更には…
我が國の西國から忍び訪れた
歴史の表舞台から姿を消した筈の
物部の流れが
此の地に根付く…
其れらは 今でも
目の前に佇む
よく見れば 東北らしからぬ異色の地に
そっと彩を添え
鮮明に色を差す…
然し…
此の日本の根底にある礎は
当たり前のことだが
そう易々(やすやす)と
渡来色に染まる筈も無い
其の 根底にある礎とは…
異邦人たちが
日本と言う國は勿論
此の秋田の地を目指す遥か以前から
間違い無く黄金の國 日本に
そして 此の地に存在した
其れこそが 大いなる本当の日本
すめらみことを中心とする
縄文の世 古代日本に他ならない
そして此の國古来の 古神道
どれが最たるものと言う訳では無く
全てが不可欠なるもの
其れを決して 忘れてはならない
並行して 自らを十次元以上のところに
高めた時に…
初めて見えて来るもの…
元よりの日本のひとつ
東北の地は
遥か下からのエネルギーがとても強い
人々は大地に足が付き どっしりとしている
東日本大震災を乗り切れたのも
東北人ならではの 忍耐力と生命力だった
其れを踏まえて
あの惨劇を起こした人為的なもの
自然発生的なもの全てが
宇宙の法則とも言うべき
神々の眼前に存在するのだ
我慢強く自己主張を余り是としない
東北の民よ
貴方たちには とあるものたちを
沢山摂取して欲しい
そして空から降り注ぐエネルギーを
溢れるほどに
身体の内に取り入れて欲しいのだ
一方 我が國の西南に位置し
地理的にも東北とは対照的な
とある地方や其の土地柄に於いては
スピリチュアルが大層盛んであり
自称スピの能力を持っていると
勘違いをしている方々が
沢山いらっしゃる
上からのエネルギーを主に 享受し
大いなる大地のエネルギーが
悲しいくらいに欠けているのだ
だから いつも ふわふわと
夢心地なのである
日本と言う國の 花の都が
何ゆえに…
関東平野に位置する 東京なのか
大いなる天地に身を委ねるとき
其の答えは 自ずと見えて来る
エネルギーバランスが極められ
凡ゆる意味に於いて
此の國を 此の星を守るのに
最勝なのである
いつも自分の軸を整え
ブレ無い自分を確立したときに
エネルギー循環を皆んなのものとして
捉えることが出来る様に成ったときに…
高いところから
三次元を見てみると 面白い
全ては 皆んなの為に
皆んなの幸せの 為に…
小雨で流され 清められ
古の日本の一端が
様々な形で 私には見えて来る
そう 此の
夢うつつな感傷は…
或る春の日 朧に見た
日本を愛して止まない
ひとりの人間の
ほんの束の間の 夢物語である…
暖かい雨よ
温かき雨よ…
今まで混沌として来た
本当の日本の歴史たちよ
そして 脈絡たる其の姿よ…
今の姿が例え
元よりの本当の日本の時節とは
一見 別物に 置き替えられていたとしても
根底に流れる縄文の優しき姿を
全て覆い隠し やがて消し去ることなど
到底 出来はしない…
神々との約束を
宇宙的生き方を頑なに守り
地球と言う
本来 平和が当たり前な 此の星に…
神話や摩訶不思議な
お伽話(おとぎばなし)にもある様な
空からの 訳ある十二支族を
受け入れることの大きなリスクを
承知しつつも…
其の受け入れを 決して拒まなかった
私たち日本人の本当の先人たる
カラ族(ムー族)よ…
其の律儀さに 心の広さに
縄文人の偉さを 知る…
あなたたちは
決して間違っていなかった
然し この受け入れこそが
後の世に於ける 地球全体の
不安定で混沌とした姿の
大きな原因のひとつと成り
切っ掛けと成って仕舞う
仕方が無いのだ…
皆んなで共に向上しなければ
世の中は 良く成ら無いのだ…
以降 人間の精神性は乱れ
嘘が当たり前に成って仕舞った
伝わる話は作為にまみれ
為政者の心の満足の移ろいが
恰も本当の歴史の如く 語られた
其の人間模様が 醜く 見て採れる…
然も 其れらは
神々の御心からは余りに遠過ぎる
哀しきことかな…
私たちは 人間である
能動的に動くことが出来る
真(まこと)の言葉にして
また 阿吽の呼吸で…
更には今の時代 様々な能力を以って
切り拓くことが出来る
そろそろ この辺りから
永く険しい経験を活かし
私たち日本人は…
縄文の古代日本人の意志を紡ぐべく
前に進まなければならない
心に優しさと穏やかさを秘めながら
互いに 皆の為に
神々からお借りした世の中の為に
皆んなが
本来の意味での和を
大切にしなければならない
どうやら 此の雨も
ときを
浄化している ようだ…
浜辺の歌と椰子の実 波打ち際の情景に寄せて…
ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 忍ばるる
日本の國の唱歌…
此の國の宝物は 何と
清涼で素敵なことか…
幾多の無償の愛に身を委ねた
あの日 幼子の…
掛け替えのない安堵な日々は
心に焼き付き 色褪せることは無い
然も 此の國の情景の
何と穏やかに 美しく気高きことよ
清潔で信頼に値する風土よ…
ひと口に四季と言うけれど
其の多様な色と彩について
例うべきものは
最早 此の世の何処にあるのやら…
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星の影も
思いやる 八重の汐汐
いずれの日にか 國に帰らむ…
平成二十九年四月二十五日
朝七時台 某刻…
ANA仙台発伊丹行きに搭乗
大阪 奈良 京都での所用に向かう
離陸 右旋回しながらの上昇
遥か眼下には太平洋とその海岸線が
霞むこと無く鮮明に広がり
其の様 甚だ明媚である
年甲斐も無く心の内に
不可解とも想えるほどの
妙な高鳴りを覚えてしまうのは
かつての もののふ
戦闘機乗りの若者たちへの
餞(はなむ)けと感謝の念であろうか…
眼下には躍動感溢れ延々と続く
美しくも神秘に満ちた広大なる敷島が
穏やかで清涼なる姿を露わにする
私が愛して止まない此の国は矢張り
何処までも粛々と然も穏やかである
霊峰富士
同時に…
幼き頃から耳に優しい
ふたつの唱歌の音色が
何とも唐突に意識を過(よ)ぎる
明治 大正 昭和の日本人たちが愛した
数多ある 清楚且つ純粋なる楽曲や
唱歌の中でも
日本の浜辺に於ける情景を…
作者自らが自然と向きあい
其のときの真っ新な心情を綴ったと思しき
唱歌「 浜辺の歌 」と「 椰子の実 」…
此の二つの楽曲について
述べてみたく想う
我が国初の「 子どもの為の楽曲 」
を主題に
西條八十の詩を旋律に乗せ
創作された 童謡「 かなりや 」
此の楽曲の作曲者
若き“ 二十三歳 ”の成田為三が
漢文学者 林古渓が書いた詩「 はまべ 」に
曲を付け
大正五年「 浜辺の歌 」が生まれた…
人々が心の内に憩う
自らが愛おしむ優しげな記憶は
余りに忠実な情景描写ゆえか
叙情的であり叙事的でもある其の歌詞に
触れるとき
甚だ鮮明に呼び起こされる
勿論 歌詞は言うに及ばず…
楽曲の持つ芸術性は
歌曲と言っても過言では無いほどのもの…
そして 前述の「 浜辺の歌 」同様
其の情緒溢るる旋律も去ることながら
韻を踏んだ感傷的な詩が
耳に付いて離れない
「 椰子の実 」…
明治三十一年
後に 我が国に於ける
民俗学の魁となって行く
若き “ 二十三歳 ” の 柳田國男が
伊良湖岬にひと月半ほど滞在した折
浜辺に流れ着いた椰子の実を見付けた
其のときの忘れ難き体験を温め…
溢るる想いを込めつつ
友である島崎藤村に話したところ
友は柳田の話を基に創作
美しくも儚き 或る叙情詩が生まれた
詩は 明治三十四年八月に刊行された詩集
「 落梅集 」に収録されることとなる…
波打ち際と言うものを想うときに
単なる自然の中の現象では無く
私には 極めて特別なものに想えて来る
満つるときの其れなどは最早
何に 例うべきか…
恐らく其処には
磁場と言うものは存在しない
其の意味とは…
様々な世や次元の境界が無くなり
また 緩くもなり
時空を超えた人々の想い解き放たれ
往き来が自由なほどの処にて
凡ゆる境界の存在しない場所と
言えるのかも知れない
だからこそ其の場所は…
遠い過去も未来も
飾ること無く全ての理を知り尽くす
そして芸術のひとつの完成形とも言ふべき
時空を超えた…
真実への扉なのかも知れない
あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ しのばるる
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星のかげも…
海の日の 沈むを見れば
激(たぎ)り落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐汐
いずれの日にか 國に帰らむ…