我が心の大正浪漫

明治維新以降の日本は、古代から紡ぐ本当の日本人の意思とは違った歩みをしている様に想えてなりません。穏やかな風土と 天に通じる唯一の言語 日本語を持しながら、自らの良さを感じ取れない このもどかしさを、何とかしなければと想います。珠玉の武士道が 明治維新により一度は破壊され掛けた時に、この国に天使たちが舞い降りて来てくれました。天使たちは文学に勤しみ 芸術を愛し 教養を身に付け、その精神性を極限まで高め、大東亜戦争で散 って行きました。そして彼ら亡き後、日本は 今日の悲しき姿となっております。本当の日本を。

スターダスト 昭和の或る日曜日の夕方…

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日曜日の夕方

子供達は消えた

 

大人達も辺りを伺いながら

いつの間にか消えた

 

そして私も

自宅のテレビの前に

 

皆んな 消えた…

 

 

子供時分の事なので

詳細は余り覚えていない

 

双子のデュオ「 ザ・ピーナッツ 」の

妹さんが亡くなられたと知ったとき

 

未だ七十代半ばであったことと

 

双子のお姉さんの方も

数年前に亡くなられた記憶も併せ

 

お二人共 逝くのが少し早かったかな

と言う想いもある

 

 

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我が家にテレビが来てくれた時に

 

シャボン玉ホリデー 」と言う

一世を風靡したバラエティ番組は既に

放送されていた

 

昭和三十六年六月四日が初放送

私が四歳半のとき


勿論 遊ぶことが仕事の頃…

 

 

近所で唯一 テレビのあるお宅に

遊びに行き テレビも見せて貰っていた

 

私より九歳年上の長男

七歳上の二男 四歳上の末の三男

 

このご兄弟にはお世話になった
想い出す…

 

そのお宅では 彼の

シャボン玉ホリデー 」も見せて頂いた

 

 

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内容は 訳が解ら無いのだが

小さい子どもながら


兎に角ブラウン管に映る色々な画像が

不思議で仕方なく

 

また興奮もしていた 

 

それから一年位の間に

近所中にテレビが訪れた

 

我が家は早い方では無かった

 

それでも

ビクターのテレビが


足付き 瀬戸物の犬付きで来てくれた

 

今のテレビよりもずっと美しく

存在感があった

 

当時は勿論 「 白黒 」…

 

 

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幼稚園 小学校となり

毎日が遊び三昧の日々の中

 

当時はどこの親たちも

「 勉強しろよ 」と言う時代

 

しかしそれは殆どが

近所中に対する

只のデモンストレーションだった

 

時の風潮が高度経済成長の最中

未来志向であった為か

 

「 当家は勉強をする子供に理解がある 」


と言うことを

周りに対しアピールしていた訳である

 

そんな事は子供心に皆んな判っていた

 

暗黙の了解で親も子も

皆んなが受け流していた

 

奇っ怪だが ブラックユーモア的な

面白い時代であった

 

 

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そんな訳で勉強などそっちのけで

平日でも遊び三昧

 

日曜日ともなれば尚更

の筈なのだが

 

違っていた… 

 

日曜日の夕方になると

皆んなスーッと潮が引く様に


居なくなった どこかへ

 

逆に 残って遊んでいる奴は

どこか変わった奴と思われていた

 

そう記憶している

 

理由はたったひとつ

シャボン玉ホリデー 」を見る為である

 

小学生になるとある程度意味も解るし

クレージー・キャッツのコントにも

芯から爆笑出来た

 

特に 植木等ハナ肇 それに 谷 啓

この三人は可笑しかった

 

デビュー当時の布施明ザ・タイガース

いつの頃からか 毎回出ていた

 

 

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それに何と言っても

主役は ザ・ピーナッツ

 

歌がメチャクチャ上手かった

子供心にも本当にウマイと思った

 

くどい様だが 本当に上手かった


特にシルビー・バルタンの

「 あなたのとりこ 」


これは私の中で 絶賛であった

 

そしてエンディング

ガス燈が雰囲気を創り上げ

 

霧をまとった演出が

哀愁を醸し出している

 

そしてムード音楽をギターが奏でる…

 

ザ・ピーナッツの妹さんの記事に触れ

改めて 番組内容を確認してみた

 

今迄 ずーっと…

夕方六時から一時間の番組だと

勝手に記憶していたが

 

どうやら六時半から

三十分間の放送だった様だ

 

内容が子供心にも満足するものであり

充分に満たされた気分になれたのだろうか

 

 

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そしてエンディングの又エンディングが

あった


ザ・ピーナッツが歌う

 

私の記憶だと 確か…

 

「 リズムに乗せて 運んで来るのね

     ホリデー ホリデー シャボン玉

     シャボン玉 ホリデー〜〜 」

 

更に 牛の鳴き声の「 モ〜〜 」

が こだまして全終了であった

 

絶妙だった…

 

全然ダサさなど無い

お洒落で素敵な演出であった

 

 

ザ・ピーナッツ

 

ハイセンスなプロミュージシャン

エスコート役のクレージー・キャッツ


共に 洗練されていた

 

 

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今 この様な番組は無い

 

何より 視聴者を楽しい気分にさせ

スポンサーの意向をも 絶妙にそっと入れる

 

観ている者に幸福感と

次週までの哀愁をもプレゼントする

 

そう 全てに対する

気配りがあったのだと解り

 

今改めて 絶賛させて頂いた

 

 

昭和の良き時代を駆け抜け

 

哀愁と浪漫 それに笑いと安らぎ

明日への活力をくれた

 

シャボン玉ホリデーに携わった皆様に

 

ありがとうと言いたい…

 

 

サンキュー

 

スターダスト…

 

 

 

                          昭和浪漫…

                           日曜日の夕方の あの風物詩を

                                                      私は 忘れない

 

 

 

 

 

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