法華経に於ける第十二品 妙法蓮華経提婆達多品によせて… 分かり易く そのエッセンスを お伝えします
この度は「 法華経 」の中の 第十二品
ついて
出来るだけ簡単に 然も分かり易く
私の色々な経験を踏まえつつ
お伝えしたいと想います
お釈迦さまが説かれた数々の教典の中で
最後に説かれた「 法華経 」と「 涅槃経 」
この二つの教典に於いて 初めて
「 女性の成仏 」「 悪人の成仏 」
「 一闡提(いっせんだい)の成仏 」が
明かされるのです
仏教の中の醍醐味である
この二つの教典に於いて
お釈迦さまは この大いなる教えを
初めて 明かされたのでした
因みに「 一闡提 」を
分かり易くお伝えすると
仏性(仏の種)を 命に具えないが為
所謂 正法(信仰・仏道修行)に対して
批判的または 信仰そのものに対して
嫌悪感を抱いてしまう様な人(命)
と言う意味です
私が皆さんに是非 覚えておかれる事を
お勧めしたいのは
「 女性の成仏 」の部分です
亡くなられた女性の
安らかなる成仏を願い そして祈る時
どのお経(経文)を唱えれば良いのか
どうしたら故人が喜んでくれるのかを
知っておくことは
自分の為にも故人の為にも
幸せな事なのです
あとの 二つの場合
一般の方々は触れない方が良いと
お伝えします
何故ならば
「悪人の成仏」「 一闡提の成仏 」は
在家の皆様には 荷が重過ぎます
「 あの悪い奴を 改心させよう 」
「 あの不信心な奴に 信仰をさせよう 」
と言う様なもの だからです
皆さんがそこまで関わるのは
止めましょう
話を「女人成仏」に戻させて 頂きます
心を込めて優しい気持ちで
経文を唱えて下さい
「 提婆達多品 」を「お経本」を見ながら
で結構ですから ゆっくりと唱えて下さい
優しく唱えるのは
女性がそもそも優しいもの だからです
こちらの気持ちを お経に継いで
初七日を終え 四十九日を終えたなら
速やかに 帰るべき所に帰れることを
共に祈り
この段階で やっと仏に成れた事(成仏)
を故人に喜んでもらい
また こちらの世界に降りて来るまでの間
あちらの世で幸せに過ごされる事を 共に
願って下さい
提婆達多品について最後に
お伝えしたき事柄が有ります
お経には「 眞読 」と「 訓読 」とが
あります
分かり易く言えば
「 眞読 」とは あの「 漢文 」です
仏教で言うところの「 神 」や「 天界 」
に唱える時には
こちらで お経をおあげ下さい
神々にとっては「 漢文 」など
少しも難しくはありません
一方の「 訓読 」は「 口語調 」の方です
亡くなられて未だ 四十九日となる前の段階
所謂 「 中幽界 」にいる間は 勿論のこと
四十九日を終えて三途の川を渡り
無事に成仏してからも
故人たちの理解する力は この世にいた時と
何ら変わりません
亡くなったからと言って
いきなり「 漢文 」で話し掛けられても
到底 理解など出来ません
そして お経というものは 本来
亡くなられた方にだけ上げるもの
と言うのは間違いです
生きている人に対してこそ
その人の幸せを願って唱える
本来はそう言うもの なのです
いつの間にか
故人に対して唱えるものがお経である
と言う風に
人々が 取り違えをしてしまい
そのままになっている だけなのです
の意味と 本来のお経の在り方について
簡単に 解説させて頂きました
次に 法華経に於ける第十二品
を唱えてみようと 想われた方々に対し
敬意を表すると同時に
敢えて お伝えしたい儀が あります
唱えてみようと想われた事 それ自体が
何よりも尊い仏性を
ご自身の中に見出だされた事でもあります
提婆達多品は 大変長いお経です
今生きておられる女性の 幸せを願って
或いは親しかった故人であられる女性の
安らかなる成仏を願って
この経文をお唱えになる その時には
口語調の「 訓読 」が 宜しいかと存じます
その訳は 前述させて頂きました通りです
その際にです
「 爾時(そのとき)に 佛もろもろの菩薩
および 天人四衆(てんにんししゅ)に
告(つげ)たまわく…… 」
提婆達多品はここから 始まるのですが
それはそれは非常に 長いものです
その上で 何としても初めから全部唱えたい
と言う稀に見る 意欲に溢れた方々は
それはそれで 素晴らしい心の持ち様であり
頭が下がる想いでも あります
経文が長くて辛い方 又は
提婆達多品を唱えたい気持ちが充分であり
且つ
何としても末永く
唱え続けて行きたい方の為に
お伝えします
提婆達多品全体の
最後の方およそ四分の一程の経文を
唱えて下さい
お経はどの部分にも
大きな そして深い意味があります
増してや 経文の一文字一文字が全て
佛でありますから
全ての経文が肝心であり
また大切でもあります
しかし その事を踏まえた上で敢えて
提婆達多品を永く唱え続ける為に
極めて肝心なエッセンスの部分を
必ずや唱えて下さることを お勧めします
「 深く罪福の相を達して 徧(あまね)く
十方を照らしたまふ 微妙(みみょう)の
淨(きよ)き 法身(ほっしん)…… 」
から最後の一文字までを 心を込めて
丁寧に唱えて下さい
そうです ゆっくりで 良いのです…
お経が 我が身に染み付き
また心とひとつになった頃に
改めて 初めから最後までを通して
唱えてみて下さい
心を 込めて…
簡単な解説では ありましたが
皆様の暖かい 御精読に対しまして
心よりの感謝を 申し上げたいと 想います
何ぶんにも 寒さ厳しき折
皆様どうぞ ご自愛下さい…
法華経の慈愛溢るる 第十二品
提婆達多品 に於ける
神々と人々との浪漫 より…