我が心の大正浪漫

明治維新以降の日本は、古代から紡ぐ本当の日本人の意思とは違った歩みをしている様に想えてなりません。穏やかな風土と 天に通じる唯一の言語 日本語を持しながら、自らの良さを感じ取れない このもどかしさを、何とかしなければと想います。珠玉の武士道が 明治維新により一度は破壊され掛けた時に、この国に天使たちが舞い降りて来てくれました。天使たちは文学に勤しみ 芸術を愛し 教養を身に付け、その精神性を極限まで高め、大東亜戦争で散 って行きました。そして彼ら亡き後、日本は 今日の悲しき姿となっております。本当の日本を。

私の遠野物語 早池峰の瀬織津姫 そして阿弖流為よ…

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平成二十九年 五月五日


立夏は今日あたりか

はたまた 明日だったろうか


気の向くまま一路

北へと向かう

 

 

桜は散れども

奥羽の春は未だ爛漫

 

古の縄文の地は

光に充ち満ちている

 

 

一関(いちのせき)から

奥州 平泉(ひらいずみ)を過ぎ


根っからの東北人ならば

決して見逃すことは無いであろう


古の蝦夷地たる

凡ゆる趣きや佇まいが…

 

 

道中過ぎて来た生粋の東北の地 

福島や宮城南部の印象からさえも


多賀城の辺りを境に

異様な速さを以って変化を

遂げて行く

 

 

然も優れた宇宙的生き方を育んだ

縄文の日々

所謂 其れらは本当の日本 

 

天神のとき 皇統の時節

そしてウガヤフキアエズの姿を

今に…

 

核心を突いて語れば

アラハバキの真心を

 

嬉しいかな

相当に色濃く残している

 

 

目を凝らせば有形無形

其れらは 

 

ありと凡ゆるものに

垣間見ることが出来る

 

 

気が付けば…


東北に於ける縄文最期の雄 

本当の古代日本の民

 

偉大なる阿弖流為(あてるい)

を偲びながら


彼の古里 かつての水沢辺りに

差し掛かる

 

 

そして

方言で言うところの

 

「 此処いら辺(ここいらあたり) 」

からは


東北の地も北半分へと

移って行く

 

 

 

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本当の日本のひとつの形態が

在り方が

然も 他と混じり気の無い色彩が


途方も無い速さと確かさを以って

迫り来る

 

 

眼に映る情景は


古き良き

穏やかなる東北の地…

 

 

阿弖流為が生きた雄々しき

宇宙的時節へと 

 

更には穏やかなる

三内丸山の

心豊かな時空へと 

 

一気に遡り

昇華されて行く…

 

 


私は此度 遠野へと

やって来た


還暦の私の目に映る

この地は…

 


極めて一貫性のある自然や風物詩

良質なる波動を以って


通りすがりの旅人を

縄文の風へと誘ってくれる

 

 

この地に於ける

自然との接し方

 

人として護持すべき

神々との約束ごととは

何なのか…

 

 

その遍歴を

様々な暗号を以って

開示をしてくれる


然も そこに

嘘偽りなど

些かも入り込めはしないようだ

 

 


北上から遠野へ向かう道すがら…


辺り一面 山々のエネルギーが

唖然とするほど異様に淡く柔らかく

 

 

本来なら広葉樹たちの

楽園が

 

何食わぬ顔で

辺り一面に

存在していたように感ずる

 

 

そのことは 恰も…

 

人の手により植林された

数多の針葉樹たちの

不自然な存在の痕跡が

 

後に入り込んだものたちと

元よりの日本人の心との差異を

 

際立たせているかのようでもある

 

 

 

新緑の節

針葉樹の黒っぽい深緑色は

本来 突き刺す様で

 

この景色には

如何んせん不釣り合いに想える

 

 

 

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私には想うことがある

 

 

戦後 挙(こぞ)って

何故か 今尚…

 

積極的に行なわれている

針葉樹の植林

 

年々増え続ける杉植林の

愚かさと 危うさ

 

土壌が緩み脆くなり

土地が次第に痩せて行く

 


此の地の祖霊神や地主神

先人たちは

 

そんな世の流れを

いたずらに浸透はさせたくは

なかったろうに…

 

そして
古代からの流れを礎とするなら

 

本質的に

 

経済的植林を

是とはしなかったろうに…

 

 

民の心の内には

無意識に

 

神々との約束が生き続ける

 

 


戦後の杉植林が

未だ完成を見ない過渡期

 

植林した針葉樹林の成長が

未だ途上の頃


私は幼少期から少年期にあった

 

 

その頃の記憶を辿り


自らの古里の 

かつての自然体な姿を

懐かしめば


今 目の前に広がる遠野の原風景に

異変を感ずる

 


半世紀前の日本には

神々から賜った自然の姿が

至るところに溢れていた

 

周りを見る限り

私の記憶では

 

花粉に纏わる病など

何処にも無かった

 

可笑しいかな

本当なのである…

 


そして里山は光に包まれ

 

柔らかで明るい彩の広葉樹が

殆どだった

 

 

忘れないで欲しい…


誰もが

そんな春を好きだったことを

 

そして皆んな

春の訪れを待ちわびた

 


全ての万物のエネルギーが喜び

そして 弾けた

 

 

其れほどに

昭和三十年代中頃迄の日本は

人も自然も光り輝いていた

 

 

忘れ難い

神々と共に生きるとは…

 

 

 

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山間部にしては余りにも広い

遠野の里は

 

想像の域を遥かに超え

凡ゆる彩が明媚でもある

 

 

そして

其の意図するところは

 

神々との境界に位置する頑なさ

よりも

 


寧ろ 神々と人とが

融合しているさまを

 

優しく待ち焦がれるよう

でもある

 


其処には

詩的な感性さえも存在する

 

 

遠野の街並みを過ぎ

早速 早池峰神社へと向かう

 

御祭神は瀬織津姫

 


遠野物語が私の頭の中を駆け巡る

オシラサマ  河童駒引きの話  座敷童子


何と胸高鳴る説話であろうか

 

 

そして私は

 

天の岩戸が開くのを前に

私は瀬織津姫に願いを込めた

 


清涼なる早池峰の社に於いて


永遠の皆なの幸せを

此の国の安寧と共に祈願をさせて

頂いた

 

 

男身天照(だんしんあまてる)

と一対の

 

愛しき

女神瀬織津(じょしんせおりつ)よ

 


ベールを脱いだ 其のお姿は…


縄文のヴィーナスであられることを

私は知っている


そして

菊理姫であられることも…

 

 

貴女は決して

宇宙的生き方をするものに対して

荒御魂には あらず…


其の能力は

全てに於いて卓越する

 

 

紆余曲折を繰り返している

我々日本人ではあるが


どうか…

 

此の日本と言う国を

まもり給え 

さきはえ給え


此の国の老若男女 皆んなの心根を

まもり給え

さきはえ給え

 

 

 

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古事記日本書紀と言う

記紀のみに

決して委ねること無く


竹内文書を紐解きながら

 


天之御中主大神

分け御霊であるところの

我が心を正し

 

そもそもが

竹内文書に秘められた

 

本当の日本へと繋がる万象

を遡れば

 


世の流れは

其のままに移ろいでいる

 


言葉に出して祈りて下されば

祈りは届き易し

 

言葉は とても

大切なもの

 

 

然も真心を込め

皆んなの幸せを願う気持ちこそが

何にも代え難いもの…

 

 


近頃 こころの忘れものが多いぞ

 

我々 人間たちよ…

 

 

此の国が 安寧なることを

 

ただ ただ 祈らむ

 

 

 

 

 

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